本:風のことは風に問え 感想

読み終えました。一言、おもしろかった。

内容は、

著者:辛坊治郎

の太平洋往復横断の記録が詳細に描かれている。

 

 

辛坊さんのラジオ、「辛坊治郎ズームそこまで言うか!」のヘビーリスナーとしては、よんで然るべき一冊。決してラジオでの宣伝がしつこいから購入したわけではない。

リスナーの中では、30代前半の自分は、間違いなくかなり若い部類、かつ、この本を読み、感想まで残すのは私だけではないか?そんなスペシャル感を出して書いてみる。

 

内容としては、よく言われていることですが、自分が太平洋をあたかも航海しているような感覚になれる本。結構専門用語が出てくるが、そこは、ニュース解説で知られる辛坊さん、細かい描写と説明で容易に想像ができた。幾度となく、困難に出会い、死にそるうになる出来事に出会うのだが、今思うと、知識と思考が深い故に、最悪の想定まで想像していることが、この死への直面を彷彿とされるのでは、ないかと思った。ただ、事実が故に、危機迫るシーンには夢中になった。

 

自分が、本を読みながら途中ふと思ったのは、この人、太平洋横断したいという想いもあるが、それを本にしたいという願望も強かったのではないか。私の、勝手な推測だが、太平洋で本をたくさん読んだそうだ。三国志や、マゼランの航海等。そして先人達に想いを馳せたようだ。そして、人間は100%死ぬ。人はいつか死ぬという言葉がよく出てくる。自分が死んでも残るようにこの本を書いたのではないかと想像した。それか、ラジオを聞く限り、ケチというか、貧乏性なところがあるので、死にかけたんだから、この体験を本にして多少でも金儲けしたろ。という側面がないこともない気がする。

 

いずれにしても、苦痛なく最後まで読めて大満足でございます。ちなみにkindle(キンドル)で読みました。本を閉じると、宣伝でこの本を読んでいる人は、この本はいかがでしょうか?という推奨がでてくるが、辛坊さん不在の間、代打として出演の吉田アナの本。むかし、むかしあるとことろに、ウェルビィーングありました。という本が出てきて読みたくなった。この人テクノロジーに明るくて、話も上手で非常にすきだ。備忘録として残します。